2026年9月1日火曜日

富山市のまちづくりの視察

市議会の「新たな都心空間調査特別委員会」の

メンバーとして8月19日からの2泊3日で、

富山市、敦賀市、神戸市を視察してきました。

富山市では、官民連携のまちづくりとして、

①富山駅南北一体的なまちづくりプラットフォーム、

②「トヤマチ・ミライ」の2点について説明を受けました。

富山市のコンパクトシティは、中心市街地から離れた

居住エリアそれぞれ「お団子」を、

公共交通で串刺しにして、

できるだけ「お団子」エリアに住んでもらい、

公共交通を充実させることで過度な自動車依存を抑制し、

市街地のにぎわい創出とあわせて住民が市街地に

外出する機会を増やす、という考えで作られています。

その柱となっているのが、富山LRT(路面電車)です。

約20年前に私が視察したときには、

まだ駅の南北を接続する場所は作られておらず、

駅南側のループ化、駅北側の富山港線路面電車化事業が

進められているところでした。

今回の視察では、南北に接続されたことで

賑わいが生まれるまちへと変わっていました。

そのうえで、「トヤマチ・ミライ」という

官民連携のプラットフォームを2021年にスタートさせ、

中心市街地の活性化を進めているとの説明でした。

「総論はみんな賛成するのですが、『誰がやるのか』

という話になるとなかなか手があがらなかった」

という中で、市役所職員が何回も足を運び

試行を重ね議論しながら設立した様子がわかりました。

毎回のイベント、夏祭りなどを、会員企業の社員が

双方向で交流できる「あおぞら会議」をベースに

企画しているそうです。

まず公共交通を活性化させる、

次に市街地を活性化させる、

そして公共交通沿線への居住を推進させる、という

富山市の構想は、地に足が付いた

着実な取り組みになっていると感じました。


2026年8月10日月曜日

こども本の森札幌・北大

8月1日にオープンした「こども本の森札幌・北大」に、

その4日前、文教委員会の視察で内覧してきました。

建築家・安藤忠雄氏が設計・建築し寄贈してくれた

この建物は、2020年の中之島(大阪)から始まり、

遠野、神戸、熊本、松山に続く6箇所目となりました。

入り口には、「子どもたちには幼いころから

たくさんの本を読んで考え、そして悩むことで

人生を生き抜く力を養ってもらいたい」とあり、

クラーク博士の「Boys,be ambitious」の言葉を引用しながら

「世界へ羽ばたいてくれることを期待しています」と

 メッセージが書かれています。

北大構内南側の大木が集まるエリアに、

まるで以前から建っていたかのように

静かに存在する「本の森」は、大きなガラス窓の外側からも

絵本が子どもたちを待ち構えているように見えます。

館内の本棚は曲線で仕切られ、樹の幹をモチーフにした

丸い書棚が5本あり、蔵書1万4千冊。

あと千冊増やす予定だそうです。

図書館は通常、日本十進分類法(NDC)で並べられますが

それに倣わず、北海道大学の学部とリンクした

13のテーマで分類してありました。

オープン後しばらくは入れ替え制・予約制ですが、

じっくり過ごせる図書館だと思います。

 

2026年7月6日月曜日

自主夜間中学と日本語指導②

(前回の続き)愛知県内は外国人生徒が増え続け、

公立夜間中学校ができても子どもたちの学びや

居場所が必要だと「はじめの一歩教室」を運営しています。

いつ来てもいい、好きなだけいていい、誰でも来ていい、

をモットーに、その子にあったペースで勉強を教えます。

会話の中で、「外国人だとルーツで差別されて悔しかった」、

「勉強する機会がなくて病院や役所に行くのがこわかった」、

「日本語がわからないから町内会にも入れない」など

素直な心の内を話してくれ、言葉の壁は命の壁だと

感じている、と話していました。

札幌市内には「子ども日本語クラブ」という

ボランティア団体があり、札幌市と連携して

外国人児童生徒の学習支援に取り組んでいますが、

「就学前に一定期間日本語を身につける場所が必要だと

感じている」と先日党市議団を訪れて語っていました。

愛知県での「はじめの一歩教室」は

それを実践している形になっていると感じています。

いずれも「自主」「民間」という形の市民による善意で

運営が図られていますが、

もっと公的な関わりと財政的な支援が必要だと感じました。


2026年6月30日火曜日

自主夜間中学と日本語指導①

 北海道に夜間中学をつくる会の定期総会に

参加してきました。札幌に北海道初の公立夜間中学校・

星友館中学校(資生館小学校内)をつくる運動の

中心になった札幌遠友塾が、

広い北海道内にはまだまだ夜間中学校を

必要とする人がいる、と函館・旭川・釧路などの団体と

ともに毎年開く総会です。

愛知夜間中学を語る会代表の笹山悦子さんが

「自主夜間中学はじめの一歩教室」の活動内容を講演され、

興味深く聞きました。

笹山さんは公立高校定時制の非常勤講師もされていて、

山田洋次監督の「学校」を観てから

「退職までの最後の職場は定時制で」と

希望した職場でした。そこでは7割近くが外国人で、

日本語がわからない生徒が多く国語の授業内容に

進めないという壁にいきなりぶつかったそうです。

入学しても半年足らずで退学する生徒も多く、

まず、日本語教師の資格を独自に取得して

生徒が授業を理解する土台作りからスタートしました。

学校の上司から「日本語学校じゃないんだぞ」と

嫌味を言われながらも、高校卒業は

日本で社会人になるための必須条件だから

卒業させたい一心だったと語っていました。

そんな経験から自主夜間中学をつくる運動に

関わるようになり、現在愛知県内に4か所の

公立夜間中学校が開校しています。(②に続く)


2026年6月9日火曜日

給湯器もない市営住宅34%

日本共産党札幌市議団が昨年秋に実施した

市営住宅入居者6400世帯へのアンケート調査に、

約550通の回答をいただきました。

ご協力いただいたみなさんに感謝申し上げます。

市営住宅の家賃は「利便性係数」の算定方法を

見直したことで値上げが起こりましたが、

値上げを知らなかった方は85%にのぼりました。

94.3%の方が値上げに反対で、くらしの先行きに

「大いに不安」と答えた方が86%にのぼりました。

自由記載欄には「洗面台は水しか出ない」、

「風呂場は冬になるととても寒い」、「エレベーターがない」、

「エアコンがない」など、設備の不備に対する要望が

多く書かれていました。市のデータでは、

お風呂のない市営住宅は1%、

浴槽を入居者がリースするモルタル仕上げ、

もしくはユニット仕上げのお風呂は57%、

給湯設備がなく入居者がリース・購入をする住宅が34%

となっています。

いまどき民間アパートでも給湯器・エアコン付きの部屋が

主流なのに、市営住宅でこれらのリース料まで

負担するのでは、低所得者にとってなおさらの大打撃です。

給湯器などの小規模な設備くらい

設置するように求めていきたいと思います。