2023年3月14日火曜日

宮の森・大倉山ジャンプ台の討論

3月10日の札幌市議会本会議で行った討論の中から、
私が予算特別委員会でとりあげた
大倉山ジャンプ台に関する部分。

大倉山ジャンプ競技場の施設整備費90億円のうち、
ラージヒルの北側に、ノーマルヒルを
新たに併設する整備費は61億円となり、
競技エリアの面積は約7100平方メートル、
観戦スペースとなる面積は約3000平方メートルを
拡張する見込み、との答弁でした。

ラージヒルの北側への整備となれば、
ラージヒル競技の観戦場所は、現在よりも距離ができ、
観戦客が楽しみにしている臨場感や躍動感が
薄れることになります。
また、新たに拡張する競技エリア7,100平方メートル部分は、
風致地区である大倉山の樹木を伐採することになり、
SDGsの観点から問題です。
宮の森ジャンプ競技場は、1972年の札幌冬季五輪で、
日本の選手が金・銀・銅を飾った
輝かしい歴史が刻まれている場所です。
選手にとっても市民にとっても、
ジャンプ競技の聖地であり、まさに歴史の浅い札幌の
誇るべきレガシーではないでしょうか。
この価値あるレガシーを守ろうともせず、
2030年招致の大会概要案で、
「レガシー」を強調するのはおおいに矛盾です。

これらについて、
市民に情報を十分に提供することとあわせ、
そもそも、2030札幌冬季五輪招致への市民合意が
不十分なもとで、
大倉山ジャンプ競技場への併設を
拙速に進めることのないよう求めます。