2023年2月14日火曜日

旗印は「大会成功のため」

東京地検特捜部が、独占禁止法違反の容疑で、

東京2020大会の組織委員会・大会運営局の元次長や

電通元幹部ら4人を逮捕しました。

テスト大会の計画立案業務の入札、

その後の本大会運営など計約400億円の随意契約分も含む

談合の疑いで、容疑を認めていると報じられています。


世界中が注目する五輪ですから、発注する側は、

フタを開けたら受注者がいない、ということが

起きないように事前に調整しようという気持ちが働きます。

受注する側は、分刻みのタイムテーブルに従って

多くの人の動線を、細部まで検討する必要があり、

経験や実績が必然的に求められます。

そうなると、ノウハウを持つ大手広告代理店に

頼らざるを得なくなる、という構造だと思います。


秋元市長は、共産党の議会質問に対し、

「スポンサー収入が見込みを下回った場合、

収入に見合った大会運営を行う」と答えましたが、

それができるでしょうか。

組織が動き出せば、大会成功のため」を旗印にして

急速に、強力に、進めることになるでしょう。

札幌への招致を不安・不信に思う市民には、

パンデミックが起こっても東京五輪を強行した

大会組織委員会の姿が刻まれており、

札幌で開催した場合、再びこうした暴走が

起きるのではないか、という懸念が拭えないと思います。