2022年11月7日月曜日

原発開発・建設の新方針撤回を求める意見書案を否決

国のグリーントランスフォーメーション(GX)会議で、原発について「再稼働への総力結集」、「開発・建設」の政治決断を示したのが8月24日でした。これまで岸田首相は、新増設や建て替えは「想定していない」としていたはずです。国のエネルギー基本計画で、再生可能エネルギーを拡大し可能な限り原発依存度を低減する、としたはずなのです。 

低炭素社会の実現がなぜ原発建設になるのか、私にはまったく理解できません。原発は科学的に未完成の技術で運転すれば高レベル放射性廃棄物が排出され、その安全な処理方法も未確立です。ひとたび事故になれば被害は甚大で、未だに福島に帰れない、常に不安を抱えながら暮らす人々がいるのです。日本は地震列島です。いつ同様のことが起こるかは誰にもわかりません。それを、いきなり議論抜きで方針転換するなんて、黙っているわけにはいきません。 

私はただちに、「次世代型原発の開発・建設の検討、既存原発の再稼働を推進する新方針の撤回を求める意見書(案)」を、第3回定例会に提出しました。9月30日の幹事長会議で提案説明し、各会派に賛同をお願いしたところ、民主市民連合(立憲民主党と国民民主党の共同会派)と市民ネットワーク北海道から提出会派になるとの表明がありました。
しかし、採決となる11月1日の最終日、自民党と公明党が反対し、賛成少数で否決となりました。