2021年10月20日水曜日

市電延伸の検討状況を質疑

1012日の決算特別委員会で、
市電の延伸検討について質疑しました。

担当部長は、停留所の位置などの
物理的課題や延伸ルート案の需要予測、
収支採算性を検討している、と答え、
開業より単年度赤字となり、
30年後に多額の累積欠損金が見込まれる」、
「レールや架線などの設備投資、
ロードヒーティング費が大きい」など
コスト面にも課題がある、と答弁しました。

私は、ループ化の時に商店街や業界の方々と
話し合いを重ねて課題解決してきたと述べ、
「ループ化だけで終わらせるわけには
いかない。延伸させてこそ、
魅力ある都市の創造に寄与できる。
3方向への具体化を」と求めました。
部長は、都心、創成川以東と桑園の
3地域を対象とした路面電車の延伸検討を
継続することを表明し、
軌道を敷くことによる沿線施設への影響や
採算性の課題解決を図るため、
新たな技術などの導入可能性も含めて
幅広く検討する」と答えました。

新たな技術とは、ITなどを活用したり
水素による発電技術の導入等を
視野にしたものです。
それらは確かに日進月歩ですが、
確立した技術でもありません。
見通しが不透明な中で、
それらの技術開発に委ねるかのような
方向では、具体計画は示されないままに
なりかねません。
私は再度、それらを待つことなく
計画を示すよう求めました。

次期まちづくり戦略ビジョンの
戦略編の策定に合わせて
一定の結論をお示ししたい」とのことですから
延伸の具体計画を求める運動を
大きく広げることが重要になってきます。