「当院で1回目を受けていただいた方、
1634名ものご予約をキャンセルもしくは
予約変更をしなければならない事態に
なりました」という苦悩が語られた、
市内のある医院からのメールが届きました。
十分な供給見通しのないまま、
自治体に接種を急がせ、
その現場である医療機関は、
急アクセルと急ブレーキを
短期間で切り替えなければならない事態です。
この医院は、「臨時に医師10名・看護師8名・
受付スタッフ11名採用致しました。
このままだと、その方々にも7月22日以降
していただく仕事がなく、
給料を支払うこともできなくなります。」と
窮状を訴えています。
秋元市長は7月15日の定例記者会見で、
「医療機関の皆さまには大変なご負担を
お掛けしている」と述べ、国に対し
「打てと言っておきながら、
ワクチンが無くなったという抗弁として
地方に在庫があるから減らすというようなことを
言い出してきたのではないか」と
疑念を語りました。
医療提供体制を懸命に支えている医療機関に、
国の不合理な判断がいっそうの負担を
強いている、という構造です。
五輪ばかりに目が向いて、
こうした現場に心を寄せることもできていない、
というべき事態です。