「医療機関がひっ迫している」と報じられています。
開かれている第4回定例議会で、
現在の市立病院の状況を質問しました。
全道の救急医療を支える市立札幌病院は、
8床持っていた感染症病床が不足し、
5月に病床を増やして対応してきました。
11月に市内医療機関での集団感染が複数発生したことの
市立病院への影響を聞いたところ、
「市内の受け入れ可能病床数が不足したため、
急きょ40床増やし110床の病床で運用している。
この体制を構築するため、全病床の6割に当たる384床を休止するとともに、
新規入院患者の受け入れ制限や手術の抑制など、
本来の高度急性期病院としての機能を制限せざるを得なかった」ことを明らかにしました。
感染症への対応は単にベッド数を増やすだけではできません。
医師や看護師が感染しないよう、
完全に防護するための研修や訓練、相互に点検する人材や人数が必要です。
そのためには増員も時間も確保しなければなりませんので、
市立病院は、相当な人材を感染症対応に回すことになりました。
市長は、「平常時から感染症の拡大に対応できる人員配置が理想であるが、
一病院で対応するには限界がある」と医療圏全体での整備の必要性を述べました。
その通りだと思います。