2020年12月8日火曜日

感染拡大の市立札幌病院への影響

「医療機関がひっ迫している」と報じられています。 開かれている第4回定例議会で、 現在の市立病院の状況を質問しました。   全道の救急医療を支える市立札幌病院は、 8床持っていた感染症病床が不足し、 5月に病床を増やして対応してきました。 11月に市内医療機関での集団感染が複数発生したことの 市立病院への影響を聞いたところ、 「市内の受け入れ可能病床数が不足したため、 急きょ40床増やし110床の病床で運用している。 この体制を構築するため、全病床の6割に当たる384床を休止するとともに、 新規入院患者の受け入れ制限や手術の抑制など、 本来の高度急性期病院としての機能を制限せざるを得なかった」ことを明らかにしました。 感染症への対応は単にベッド数を増やすだけではできません。 医師や看護師が感染しないよう、 完全に防護するための研修や訓練、相互に点検する人材や人数が必要です。 そのためには増員も時間も確保しなければなりませんので、 市立病院は、相当な人材を感染症対応に回すことになりました。 市長は、「平常時から感染症の拡大に対応できる人員配置が理想であるが、 一病院で対応するには限界がある」と医療圏全体での整備の必要性を述べました。 その通りだと思います。