すすきの地区感染防止対策として札幌市が行った助成金制度は、
基準を満たした対策を行ったお店等へ25万円を助成するもので、
市の独自の施策でした。
すすきの地域への個別支援は初といってもよく、
観光振興の場所として位置付けていることが伝わります。
ですが、すすきの観光協会の所属会員を対象としたことに、
疑問や不満が出されていました。
札幌中部民主商工会がいち早く行動を起こし、
「すすきの地区で営業しているすべての飲食店事業者に
申請する機会を与えていただきたい」と、
対象拡充の署名に取り組み、短期に2000を超える署名を集めました。
8月19日、市議会への働きかけとして
「対象拡充」の要望書を持って、
民商の役員さんが各会派を回っていました。
その日の夕刻、市の経済観光局から「ご報告」のメールが届き、
「この度、すすきの観光協会において、申請対象者を拡大し」、
「8月21日(金)13時に公表される予定」と書かれていました。
担当課長にうかがうと、
「どの程度の申し込みがあるかわかりませんが、
まずは申請していただき、場合によっては補正予算を組んで対応したい」と話していました。
暑いなか、会議を開いたり市役所へ足を運んだりした事業者のみなさんの努力が、
こうした形で一つ実ったことを、とてもうれしく思っています。