2020年6月26日金曜日

松浦氏除名処分の地裁判決


6月22日、札幌市議会が松浦氏を除名処分したことについて、
「違法」との地裁判決が出されました。
日本共産党が市議会で主張したことと
ほぼ同じ内容だと思いながら、判決文を読みました。

昨年の懲罰委員会や本会議で、私たち党市議団は、
松浦氏が議場で2度陳謝した事実を述べ、
「それが場当たり的かどうかなど、
心の中まで測ることは不可能」、
「憶測や5月13日(昨年)以外のことを持ち出して
判断するようなことは絶対にあってはならない」と述べました。
この点を、地裁判決では
「本件一連の言動そのものの悪質性を示す事情とは
言い難い点までが考慮された」としています。

 また、地方議会が議員の身分をもはく奪してしまうことは、
「必要な限度を超えていないか
司法は特別に慎重な対応を求めている」、
討論で全議員に自制を呼びかけました。
地裁判決ではこの点を、
「議会の自律権に基づく裁量権の範囲を超え又は濫用した」
と書いています。

 除名処分は議会の賛成多数で決まってしまっていますので、
今後も議決する機会はありません。
しかし、議長は判決を重く受け止めて
「控訴しない」という決断をすべきです。