2020年3月16日月曜日

虐待検証報告を読んで

3月13日に市長に手渡された、
6月に起きた虐待死亡事例についての
「検証報告書」を読みました。
 

「改めて問いたい。
札幌市は、これまでの死亡事例等から
本気で学ぶつもりがあるのか。
市民の困難を共感的に洞察し、
協働の文化を持つ組織になる必要性を、
本気で感じているのか。
市政のあり方そのものが問われている。」
という最後の一文に強く共感しました。

児童虐待による死亡事例は、これで4回目。
検証委員会が、専門職の配置やその向上、
他の部署との連携やその強化、などを
その都度提言しています。
これまで指摘してきたことがなぜ繰り返されるのか、
という怒りに近い思いが表されていると思いました。
 

市民の困難は、他にも障がいや貧困、介護、孤立など
様々に起きています。
その際に職員が「共感的に洞察する」ことが
求められていると思います。
「自らの組織での守備範囲を意識するあまり、
協働で事案に当たるという意識が欠如している」
も書かれていました。
市民の抱えている困難から救い出す、支援する、につながる
「もう一歩踏み込んだ意識的な行動」が
必要だと感じています。