2019年9月4日水曜日

残土処理の見通しない新幹線札幌延伸

新幹線札幌延伸のトンネル工事で、
人体に影響を与えかねないヒ素などの
有機物が含まれる残土が出ることが
明らかになっています。

札幌市内は、手稲区の星置校区と富丘工区でトンネルを、
住宅市街地の札幌工区は地下を掘ることで、
計230万立米の残土が発生し
その半分がヒ素などの有機物がある
「要対策土」とされています。
 

先日、要対策土の受け入れ先候補地として
札幌市が選定した、厚別区山本地域、手稲区金山地域で
住民説明会が開かれましたが、
どちらも住民から猛反対。
厳しい意見が多数出され、
市長は「十分説明しきれなかった。
今一度ご説明させていただく機会を設けたい」と
記者会見で話しています。
説明するよりも、市民の声を受け止め
道運輸機構に伝える市の姿勢が
必要ではないでしょうか。
 

中央区盤渓地域には、
すでに朝里トンネルからの無対策土が運び込まれていますが、
西区住民からは「トラックの輸送が頻繁で、
騒音や交通事故が不安」との声が出ています。
残土の問題の見通しが立たないのに、
工事は進められようとしているのは問題です。