2017年1月31日火曜日

多様な性を認めるパートナーシップ制度


2月1日に開かれた財政市民委員会で
札幌市が4月から行おうとしている
「パートナーシップ制度」について
質疑しました。

自らが持つ体の性と、
自認する性と恋愛の対象となる性は、
全員が同じではありません。
多くの人は体の性と自認する性が一致し
異性を恋愛対象としますが、
民間調査によると、約8%の人が同性愛者・両性愛者など
典型的ではない性自認・性的指向を持つとされています。

「パートナーが入院した際、
病室での付添や看護をさせてもらえない」
「アパートの賃貸契約の際、家主から『男性どうしの同居は困る』と言われて入居が困難になった」など
実生活でさまざまな困難をかかえています。

市が示した資料には、
「その多くが深刻な困難を抱えている現状を踏まえて、
性の多様性に対応した制度を創設することで
その思いを受け止めつつ、
市民理解の増進及び人権尊重意識の醸成を図る」
とあり、当事者の方の気持ち受け止める姿勢を形にしました。
具体的には、
パートナーシップの関係にある2人が
「パートナーシップ宣誓書」を市に提出すると、
その受領証と宣誓書の写しが交付されます。

私は、いっそう推進する立場で
市営住宅の入居の基準にもこのパートナーを含めることや、
市の職員の育児・介護休業や単身赴任手当などを
性の多様性を考慮したものに改めるなど
市ができる課題がまだある、どう考えるのかと質問しました。
まずは制度の導入をし市民理解を広げたい、との答弁でした。

50名近い傍聴者と、3つのカメラが入る委員会となり、
関心が高いことをよく表していました。
終了後、わざわざ私の控室に寄ってくださり、
喜びの声を直接聞かせていただきました。
昨年5月から「ドメスティック・パートナー札幌」の方々と一緒に
働きかけてきた一人として、
この一歩前進を喜びあいたいと思います。