2015年2月2日月曜日

学校は地域とともにある

文部科学省が、少子化を口実に
12学級未満の小中学校の統廃合を進める
「手引き」を示したと報じられました。

学校の統廃合問題と言えば、
札幌の中央区民の大きなたたかいを思い出します。
「1学校12学級が望ましい。」として、
2000年、桂前市長が大通・創成・曙・豊水の
4つの小学校の統廃合を示したのです。

当時、都心のドーナツ現象で
都心部の小学校の児童数は減っていました。

ですが、地域住民は
「地域に学校があること」を

とても大切に思っていました。
「私の卒業した母校よ」という高齢の方も
たくさん住んでおられます。


各小学校区域で「統廃合計画の撤回を求める」運動が広がり、
1万4千を超える署名、議会陳情や交渉などが
次々と行われました。

この願いに背いて、その後
資生館小学校(旧・創成小学校)へと
統廃合は強行されましたが、
「学校は地域文化の軸をなす重要な社会施設」だから
住民合意なしに進めてはならない、と言ってきたことは
今もいきる重要な点です。

PTA以外でも学校は地域と深く結びついています。
運動会などの諸行事、
通学路の子どもの交通安全など、
地域住民と子どもたちのふれあいが生まれます。
歩いて通えば足腰を鍛え、楽しい道草もおぼえます。

地域とともにあるのが学校です。
子どもの少ない学校は廃校へという発想は、
豊かに子どもを育てる視点が全くありません。