2013年7月31日水曜日

北5西8 メム跡地

北海道大学キャンパスの南側(北8西7周辺)と
北海道大学植物園(北4西8周辺)のあいだに、
大きなお屋敷(個人のお宅)があります。

現在、札幌市がここの自然保全状況を調査をしており、
私たちも見せていただきました。


伊藤組土建株式会社社長さんのお宅で、
副社長さんが案内してくださいました。

地下鉄が走る前(札幌オリンピック以前)は、
この池はもっと深かったそうで、
いまの水位は、かつての3分の1から4分の1程度に
減ってしまったそうです。

庭にある樹木は
ケヤキ、ニレ、オンコなど約800本。
北大植物園よりもうっそうとした印象です。

大きな楡の木が2本。
これは立派です!


高低差3~4メートルあります。

ここが「メム」。↑


池を作ってメムとつなげ、
ぐるりとお屋敷の周辺を水が流れるように
設計されているそうです。
「その水がもうほとんど涸れてしまいましてね。
でも、先代は『一本の木でも大切にしなさい』と
台風で倒れた木も支柱を作って守りました。」
とおっしゃっていました。

手入れの行き届いたお庭。
茂みのむこうが窪地です。

(倒木もそのまま保全しています)
(ケヤキがたくさん)


ここがお屋敷の正面玄関。
玄関ポーチは、最初に建てた家から残した部分だそうです。

ここにお屋敷を築いて106年とおっしゃっていました。
そのときに植えた樹木だとしても、
樹齢100年を超えている、ということですね。
開拓の歴史とともにあるお宅でもあり、
これもまた貴重な財産だと思いました。