2013年6月12日水曜日

いじめ「防止法」では解決しない

与党の「いじめ防止法案」なるものが
国会に提出されようとしています。

「いじめをしてはいけません」
というのはわかります。
でも、法でしばることなのでしょうか?
「してはいけないこと」を増やせば、
いじめはいっそう陰湿なものになっていくと
私は思います。

子どもたちをめぐる、
不登校・ひきこもり・暴力・いじめなどの諸問題は
それぞれに、子どもたちからの
メッセージです。
子どもたちをめぐる現象から
大人がなにを学ぶのか。
上から目線の禁止や制裁ではなく、
子どもの目線で受け止めようとする
大人の姿勢が必要だと思います。

もう一度
国連子どもの権利委員会からの
日本政府に対する勧告を読み直してほしい。

過度の競争主義的教育、
余暇のない生活、
貧困を生み出す社会制度
これらについて改めなさい、と指摘されているのです。

「いじめ防止法案」を考えるより、
国連の勧告を受け止めて、
本気で改善することを考えるほうが
効果的です。