2012年10月18日木曜日

児童心療センターで質問

豊平区平岸にある「札幌市児童心療センター」は、
重度の自閉症や精神障がいをもつ子どもを診る
入院もできる病院です。
こうした自治体病院は全国で4箇所しかなく、
大切な役割を果たしています。

市立病院の精神科病棟「静療院」という名前で
1973年に建てたものですが、
市立病院会計を黒字化するために
「パワーアッププラン」を作り、
成人部門は桑園にある市立病院本院へ、
採算のとれない児童部門を平岸に残して
「児童心療センター」と名称を変更してこの4月から切り離し、
11名の医師が5名体制となったところでした。
成人部門の移転で空いたスペースに
市内の福祉施設を移転させ、
児童心療センターとの複合施設を作る計画で
進行中のところに、
勤務する医師5名のうち4名が今年度末に退職との
報道があったのです。
8割の職員が一時に退職する意向を示したというのは、
「なにかあった」と思うほうが自然です。
理念がないまま空き部屋対策ばかりが先行した
施設計画になっていたのではないか、
現場医師との話し合いが十分に行われていたのか、
疑念が残ります。

この件で10月16日の決算特別委員会で質問したのは
私ひとりでしたが、
「あの質問はそのとおりですよ」と
他の議員からも共感の声があがっています。