2018年1月15日月曜日

都心アクセス道路2― 渋滞していないのに渋滞を強調

札幌市は、
「札幌都心部と高速道路とのアクセス強化を図るため」として、
その課題解決方策を検討するための「検討会」を、
国、北海道とともに設置しました。

「都心部は交通量が多く連続的に混雑が発生し、
事故危険区間が複数存在する。」
「北34条交差点は渋滞および事故の課題が多い。」
「慢性的な渋滞が発生」
など、ことさらに渋滞を強調しています。

しかし、札幌市が2014年に行った
「交通量 混雑度調査」では、
都心アクセス道路の建設を予定している
創成川通の混雑度は0.87と、
4段階ある混雑度の中で
最低ランクの「混雑度1.0未満」でした。
(混雑度とは、道路の混雑の程度を示す指標で、
道路の交通量を交通容量(設計交通量)で除したもの。
混雑度には4つのランクがあり、
1.0未満、1.0~1.25、1.25~1.75、1.75以上、
となっています。)

アクセス道路の0.87とは、1.0未満に該当し、その定義は、
「昼間の12時間を通して、道路が混雑することはなく
円滑に走行でき、渋滞やそれに伴う極端な遅れは
ほとんど生じない状態」となっています。

つまり、「渋滞はほとんど生じない状態」の道路を、
「慢性的な渋滞が発生」などと偽って
その必要性を強調している、ということになります。

ここに最大の問題があります。