2015年6月2日火曜日

NY行動のメモ

(NY行動の感想メモより)
 
ニューヨークに着いた日の夜、
「国際地球平和会議」が開かれ、
「私たちはどのような世界に生きているのか」という
基調がそれぞれの国から報告されました。

米軍がフィリピンに再び
基地を押し付けようとしている、
メキシコ先住民がウラン採掘により被爆。
そのウランは住友によって日本に輸入され
原発に使われている、など、
また新しい事実を知りました。
日本の基地撤去や原発なくせのたたかいが、
世界につながっていることを知りました。
 
3日目が国際行動デー。
午後からのパレードや署名提出に向けて、
午前中に「街頭宣伝・署名行動」を7名による班で実行。
おそるおそるの「サイン、プリーズ」では
署名に結びつかないので、
ニッコニコの笑顔で
「ウィカムフロムジャパン、ノーモアヒロシマ」など
カタカナ英語を言ってみます。
通行人に話しかけるにはなんといっても笑顔が大事。
街角で帽子などを売っているおじさんにからかわれながら、
楽しい街頭行動でした。

午後から集会、パレードです。
歩道の人たちに折り鶴を渡してアピールしていると、
どこからか「1万人になったらしい」と聞こえてきました。
そうか!そんなにたくさんの人たちと一緒に歩いてるんだ!
とうれしくなりました。

グランドセントラル駅の構内の女性トイレに
北海道のメンバーで並んでいたら、
原水協のオレンジ色のバッグが目に留まったのか
「これは何ですか?」と話しかけられ、
英語版アピール署名を見せて
NPTとかナントカと説明したら
感動して、その場で署名してくださったうえ、
同行していたご家族にも署名をさせ、
「いい話を聞かせてくれたから、
私もなにかあげなくちゃね」と、
彼女の指輪をメンバーにプレゼントしてくださる、
というエピソードもありました。

633万を超える署名を受け取ったフェルーキNPT議長は、
「みなさんは正しい目的で、
正しいやり方で活動している。
市民一人ひとりの力があってこそ
核兵器は廃絶できる」と
感謝と激励のあいさつをしてくれ、
国連そのものが核兵器廃絶を呼びかけていることを
実感しました。

今回のNPT会議は核廃絶の言葉が入らず
残念な結果でしたが、
世界市民の世論は核廃絶です。
核廃絶は平和運動であり、
民族差別や貧困問題などの解決が不可欠であることも
世界市民は知っています。
被爆の実相を広げ、
1筆の署名」を集め積み重ねていくことが、
世界を変える大きな力だと確信した
ニューヨーク行動でした。