2023年10月10日火曜日

「招致断念」の報に際して

「住民理解が進んでる状況とは言えない」と、
秋元市長が10月6日、2030年の札幌への冬季五輪招致を
断念する方針を発表しました。
前日夜にこのニュースを聞いたとき、
「でしょ、当り前でしょ!」と
思わずラジオに向かって大声を出してしまいました。
市民がいま取り組んでいる
「住民投票条例制定を求める」直接請求署名運動をはじめ、
「不招致デモ」など工夫を凝らして声をあげてきた
市民の力が大きく広がった結果であり、
市政を動かした瞬間です。


報道を見ると、市長は
「東京2020大会の不祥事の事案を踏まえ」と
断念した理由を述べています。
その通り、ではあります。
でも、市民の気持ちは
それだけではないのではないでしょうか。
「税金は(子育て・福祉など)他のことに使ってほしい」
という声は根強くありますし、
何よりも、市民の意向を確認しないまま
招致に突き進む姿勢そのものに対して
異を唱えている市民が多いと思います。
いまや、東京大会の問題だけではない市政への不信感を
払拭できる方向が示せるのか、今後に注目です。