2013年9月12日木曜日

学校図書館の司書

札幌市立中央中学校
専任の司書を配置しているとお聞きして 
視察に行ってきました。

入り口を開けてすぐの正面のカウンター
今のテーマは「防災を考える」です。
学校の文化祭行事も近いことが
カウンターをみてわかります。


こういう本のディスプレイは
選書・配書に時間をかけたことがよくわかり、
図書館らしさが表れています。
司書の腕のみせどころ、でもあります。


学校の図書館はとかく殺風景になりがちですが、
専任の司書がいると
雰囲気もこんなに違うのだと思いました。
殺風景な図書館はよろしくないです。

(生徒の本屋さん向けのPOP作品)

学校には、司書教諭がいます。
学校図書館と各教科の授業をつなぎ、
図書館の使い方、本の探し方などを
生徒と他の教員に教えながら
常に授業や子どもの成長・ニーズに沿った
適切な本を図書室に配置することが仕事になりますが、
専任ではありませんので、
授業を持ち、クラスを持つ場合も多く、
本の入荷や配架、古い本の整理まで手が回りません。
司書が配置されることで、
図書館が豊かになります。

視覚的に変わるだけではありません。
中央中学校は「常に開いている図書館」があることで
生徒が出入りするようになり、
本に興味がなかった人も興味を示すようになり
本もよく動くようになっているとお聞きしました。

授業にもっと図書館を活用し、
子どもたちの知的要求に応えるための学校図書館として
ベースが作られた、と感じました。
これをいかすために、
来年度も司書配置を続けるべきですね。

まだ、中学校では「ココだけ」の試行段階。
全校に広げなくちゃなりません。