2011年9月7日水曜日

地域の中で育つ子どもたち

札幌市学童保育連絡協議会が主催する
「地域の中で育つ子どもたち」
シンポジウムに参加しました。

主任児童委員さん、保育士さん、学童指導員さん
それぞれの提言に
ひとつひとつうなずきながら聞きました。

指導員さんのお話。

そこの学童保育所は、子どもたちが30~40名いて、
一軒家を借りてるのでトイレはひとつ。
みんなで出かけるよー!っていう時に
トイレに行列ができる。
という話にはっとしました。
でも、隣の床屋さん、すぐそこの老人ホームと
いつも仲良くしているので
「トイレ借りてこよう」という発想がわき、
いまや子どもたちが
「じゃ、床屋さんにいってきまーす!」と
トイレを借りに行っているそうです。
道路だって空き地だって遊び場にしちゃう
子どもたちのその自由でたくましい姿は、
大人たちの日常の地域とのつながりがあってこそ。
老人ホームの高齢者は
「子どもは、ただ、そこにいてくれればいい」と
喜んでいる、という報告でした。

かつて、意識しなくても当たり前にあった地域社会が壊されているいま、
大人は意識して地域づくりをしなくちゃな、と思いました。
大人の価値観や大人の立場から子どもを見るのではなく、
子どもにとっての遊びの大切さ、成長や発達の過程を理解して
子どもと向き合っていくことが大切なのだな、と思いました。

学童保育にかかわるみなさんの
内容満載のシンポジウム。
よかったですよー!