2011年2月15日火曜日

小檜山博さん、食と農業で語る

「日本の食と農業を考えるフォーラム」に
行ってきました。

作家・小檜山博さんの講演は
とても哲学的なお話でした。
タイトルは「考える力を」。

以下、小檜山さんの話のメモです。

歩道にある石につまずいてケガをしたとき、
都会の人間は
「こんなところに石を置くのが悪い」
と役所(他人)のせいにする、
田舎の人間は
「よそ見してたアンタが悪い」
と自分の行いを反省させる。

「いってらっしゃい」「いってきます」、
「おはよう」「こんにちは」
この言葉の意味をわかっていない人間が多い。
こういうことは8歳までに親が教えておくべき基本的な教育。
「いってらっしゃい」とは、行って、帰ってらっしゃいね、という安全を願ってのねぎらいの言葉だ。
「いってきます」とは、行ったら、帰ってきますね、という相手の心配に対する感謝の言葉だ。

教育とは点数でも成績でもない。考える力を身につけることだ。
教育と農業にこそ未来がある。


もうすっかり聞き入ってしまいました。
他にも報道の歪み、報ずる側の不勉強さ、国際的とはどういうことか、などなどメモが追いつきません。
この話が「食と農業」にどう結びつくか。

自分の食べるものは自分で作り確保する=日本の食糧は日本で生産し食糧自給率を最低100%確保するのが当たり前、という思想をもつべきだ。

ここなんですね。感慨深い講演で、会場は満員で立ち見が出るほどでした。
写真は、フォーラム会場で販売していた小檜山さんの小説「漂着」です。